アニメ顔のラブドール
ベルドール東京で去年末から、アニメドールの取り扱いが始まった。
正確にはアニメ顔をしたTEP製のラブドールである。
その名も「転生少女ももいろプリンセス」。(以降、ももプリと略す)
自分の理想の女性がラブドールとなって転生した…というコンセプトなのだろうか。
←ももプリのスモモちゃん
そもそも世間的に言われる「アニメドール」とは、アニメフィギュアとドールの融合らしく、ポージングや着せ替えなどをして楽しむものらしい。
そういえば、それらしき人形の写真を上げている人が、私のフォロワーさんにも多くいた。
かわいいお人形さんだなぁ、なんて思いながら眺めていたけれど、あれがアニメドールだったのか…!
そうなると、少々懸念が。
今回扱うのはただのお人形ではなくラブドールだ。
等身大の大きさだけでなく、性的な機能も持ち合わせている。
生粋のアニメドーラーさんたちは、アニメ顔ラブドールに対して、どのような印象を持つのだろう。
汚されるような感じになるのだろうか…。
もちろん。購買層に住みわけができていれば問題ないのだろうけど。
そのあたりの事情に疎い私は、お店のことながら少し心配してしまうのだ。
ちなみに私から見ると、やはり大きいお人形さん、という印象だ。
アニメは話が面白そうだったら見る、くらいの距離感の私。
どちらかというとドラマを見ることの方が多く、アニメ方面には明るくない。
アニメ顔のラブドールと聞いて、最初はそれってどうなの?
なんて思っていたけれど。
いざ、目の前にすると、それはそれで受け入れられてしまうものだ。
普段接しているラブドールが、リアルの人に近いものだとするならば。
ももプリに人っぽいリアルさはない。
当たり前だ。アニメ顔なのだから。
だが、アニメからすっと抜け出てきたような風貌に、一人のキャラクターとしての人格を確かに感じた。
だからこそ、目の前の新しい存在をすんなりと受け入れられたのだろうか。
それと、首と体が一体化したPIPER DOLLが私の最初のラブドールだったせいか、首が取れることに感動した。
しかも上からグッと押すだけで取れるなんて、着替えが楽じゃないか!
…と、思ったがよくよく考えてみると、DOLL HOUSE168もヘッドのジョイントは押し込み式だった。
今時そんなに珍しいものではないのかな。
そういった手軽さとかわいさと物珍しさから、ももプリの写真を撮ることが、私の密かなブームになっている。
着替えさせたり、ポーズを取らせたり…。
なかなか楽しく遊んで、もとい、仕事に勤しんでいる。
←ももプリのビワちゃん
私の最近のお気に入りだ。丸っこいおめめがかわいらしい。
ももプリでもう一つ特筆すべきは、自分の希望の顔にフルカスタマイズができる、ということだ。
←カスタムオーダーの一例
もちろん、できることにも限界はあるが。
希望の顔のイメージを写真や画像などで伝えてもらえれば、細かいイメージの擦り合わせなどを、アニメ好きのももプリ担当者が個別に行う。
もちろん相談は無料だ。
こちらが提示したものがイメージと違えば、断っていただいてかまわない。
二次元嫁を三次元、等身大にしたい!とお考えの方は、そういったサービスがあることも頭の片隅に入れておいてもらえるとうれしい。
文:見習い魔女っ子ジェシー